ストレス、睡眠と薄毛の関係

非常に強いストレスの環境下に置かれた時、脱毛症状を起こすことがまれにあります。円形脱毛症などは典型的な疾患です。

こうしたストレスと薄毛の関係はいくつもの要素が絡み合っており、いまだ完全に解明されたわけではありません。今有力な説は、男性ホルモンとストレスの関係を説明したものです。

男性型の薄毛、つまりAGAは、毛乳頭や皮脂腺にある5αリダクターゼと言う酵素がテストステロンという男性ホルモンと結合してDHTというホルモンとなり、これが毛根の奥にある毛母細胞の毛髪生成を阻害することが原因で起こると考えられています。

人間は、心的ストレスの高い状況では、代謝機能が低下するため血行が悪くなります。そこで血行を改善するために、身体は男性ホルモンであるテストステロンをたくさん分泌するように働くのですが、それが結果的にAGAの原因物質であるDHTの増加に関わり、薄毛が助長されるのではないかという説があります。

この説が正しいとすると、ストレスを取り除くと薄毛が改善できると思われます。確かに円形脱毛症ではストレスがなくなると顕著な改善を見せるケースが少なくありません。

しかし、AGAではストレスがなくなったからと言って症状が改善することはほとんどありません。しかし、ストレスが軽減されて悪いことは人間の体にはありません。

ストレスをなくせ、と言われても普通の人には仕事もあるし、人間関係も維持しなくてはいけないし、という事で簡単には対処できないですが、有効な解消法が一つあります。それは睡眠です。

睡眠は毛髪の成長にとって非常に重要な因子です。人はねて育つものですが、それは毛髪にも当てはまります。逆に言うと極度の睡眠不足で薄毛は促進されてしまった例はたくさんあります。

どれくらいの時間寝たらよいか?これは人によって差がありますので一概には言えません。聞いた事がある人も多いかと思いますが、睡眠時間が6時間未満の人をショートスリーパー、9時間を超える人をロングスリーパーと呼びます。

9時間を超えて寝る必要がある人はそれほどいないかもしれませんが、必要睡眠時間の目安にしてみてはいかがでしょうか?

髪が最も成長するゴールデンタイムは、22時から2時の間と言われています。この時間帯には、脳の副交感神経が最も活発に働いて成長ホルモンがたくさん分泌されます。

それゆえ、この時間帯に十分な睡眠がとれるか否かで髪の成長スピードが変わると考えられています。

そのため、睡眠不足や夜更かしは髪の成長にはマイナスな影響を及ぼすことになります。

睡眠の質を高めるために、寝る前にした方が良いことがあります。

まずは、入浴時間は寝床に入る1-2時間前にすること。体温が上がってから下がる時に眠くなるからです。40度未満の”ちょっとぬるめ”のお湯に20~30分くらいつかると体が芯までしっかり温まります。

寝る1時間前くらいには照明を少し落とし、α波音楽を聞いたりしてリラックスを心がけます。寝る時は必ず真っ暗にした方が深い眠りにつけます。

控えた方が良いこともあります。

まず皆さんが知っている事、カフェインを控えることです。カフェインは覚せい作用がありますので寝つきが悪くなります。ですので、コーヒーや紅茶は飲まない方が良いですね。

タバコにも同様に覚せい作用があるので控えるべき。アルコールは適量なら緊張をほぐしてくれるので寝つきが良くなりますが、体内で数時間で分解された後は睡眠が浅くなる傾向があると考えられています。

明るすぎる部屋やテレビやパソコンのディスプレーの強い光はメラトニンの分泌を抑制するので寝つきが悪くなります。